SaaSビジネスはサブスクリプション型が主流であり、請求のタイミングが顧客ごとにバラバラだったり、多様な料金体系や課金形態が存在したりするため、販売管理が煩雑になりがちです。期間限定のキャンペーンなどが加わると、さらに管理は複雑になります。
こうした課題を解決し、業務効率化と正確な経営状況の把握を実現するのが、SaaSビジネスに適した販売管理システムです。
本記事では、SaaSビジネスにおける販売管理システムの重要性やメリット、自社に最適なシステムを選ぶポイントについて解説します。おすすめの販売管理システムも紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
SaaSビジネスにおける販売管理システムの重要性
SaaS（Software as a Service）は、インターネット経由でソフトウェアを提供するクラウドサービスです。主にサブスクリプション型ビジネスモデルを採用しており、顧客は継続的な契約に基づき、月額や年額でサービスを利用します。
SaaSビジネスモデルの特性上、販売管理において独自の複雑性が伴います。例えば、新規契約だけでなく、契約更新、プラン変更、オプション追加、解約といった契約変動への対応が必要です。顧客ごとに月払いと年払いで請求サイクルが異なる場合は、より管理が複雑になるでしょう。
そうした際、販売管理システムを導入すれば、SaaSビジネスに特有の複雑な契約内容や課金形態の処理を自動で行うため、業務全体の効率が向上します。リアルタイムのデータを活用することで、経営上の判断をスピーディに進めることが可能になり、顧客との関係もより良好に保てます。こうした仕組みは、SaaS事業の成長を支える重要な土台となります。
販売管理システムの機能
販売管理システムは、企業が受注から納品までの「お金」と「商品」の流れを適切に管理するためのシステムです。一般的な販売管理システムには、以下のような機能が搭載されています。
| 「お金」を管理する機能 | 「商品」を管理する機能 |
|---|---|
| ● 売上管理 ● 請求管理 ● 入金管理 ● 支払管理 | ● 受注管理 ● 出荷管理 ● 発注管理 ● 仕入管理 ● 在庫管理 |
SaaSビジネスにおける販売管理では、「商品」を管理する機能が「サービス/契約」を管理する機能に置き換わります。具体的な機能は、以下の通りです。
- 受注・契約管理：新規契約の登録、契約内容（プラン、オプション、期間）の管理を行います。契約の更新、プラン変更、解約といった契約変動にも対応します
- サービス利用状況管理：従量課金モデルなどの場合、顧客のサービス利用量やアクティビティデータを把握・管理します
- 収益認識・分析：サブスクリプション売上（MRR/ARRなど）やチャーンレート（解約率）、LTV（顧客生涯価値）といったSaaSビジネスに不可欠な経営指標を算出し、分析レポートを作成します
これらの基本機能に加え、システムによっては電子帳簿保存法に対応した電子保存機能や、会計システム、CRMツールなど外部システムとの連携機能も備わっています。
SaaSビジネスにおいては、特に「サービス/契約」に関連する機能の充実度が、業務効率化と正確な経営状況の把握に大きく影響します。
Excelや手書きの管理で生じる問題
Excelや手書きで販売管理を行う場合、入力ミスや記入漏れが原因でデータに不整合が生じやすくなります。その結果、在庫数や売上金額の計算に誤りが出たり、顧客情報が重複したりする可能性があります。さらに、情報が担当者ごとに分散しやすいため、複数の部署で情報を共有・連携する際に支障が出ることもあります。
月末の売上集計や経営分析に必要なデータを抽出・加工する作業に時間がかかり、担当者の負担が増える点も課題です。さらに、管理方法を特定の担当者しか把握していない場合、業務が属人的になり、担当者が不在になると作業が滞る恐れがあります。
加えて、セキュリティ面にも注意が必要です。顧客情報や取引データをExcelや紙で管理していると、紛失や情報漏えいのリスクが高まります。
販売管理システムと会計ソフトの違い
販売管理システムと会計ソフトは、どちらも企業の「お金」に関わるシステムです。機能が重複している部分もあるため、どちらを導入すべきか、あるいはどのように使い分けるべきか迷う方もいるかもしれません。
販売管理システムは、見積もり作成から受注、出荷、請求、入金まで、販売活動の一連の流れを「ノンストップ」で管理することに特化しており、業務効率化やリアルタイムな状況把握に役立ちます。
一方、会計ソフトは、企業全体のお金の動き（売上、仕入、経費など）を仕訳として記録し、企業の財務状況の把握や決算書作成を行います。
端的に言えば、販売管理システムは「販売現場」の効率化、会計ソフトは「企業全体の財務」管理を目的としています。主な違いは、以下の通りです。
| 項目 | 販売管理システム | 会計ソフト |
|---|---|---|
| 主な目的 | 販売業務の効率化・可視化 | 企業の財務状況把握、決算書作成 |
| 管理対象 | 受注、売上、請求、入金、在庫など | 日々の取引の仕訳、勘定科目など |
| 主な機能 | 見積作成、請求書発行、売上分析など | 仕訳入力、試算表作成、決算処理など |
販売活動の始まりから終わりまでをワンストップで管理したい場合は販売管理システムを、企業全体の会計を正確に管理したい場合は会計ソフトを選ぶなど、目的に応じて最適なシステムを選択することが重要です。
SaaSビジネスで販売管理システムを利用するメリット
SaaSビジネスを加速させるにあたり、販売管理システムの導入は有効な手段となり得ます。ここからは、SaaSビジネスで販売管理システムを利用するメリットを見ていきましょう。
顧客との良好な関係を築ける
販売管理システムに顧客情報を一元管理することで、顧客の利用状況や問い合わせ履歴、過去の契約内容などを簡単に把握できるようになります。これにより、以下のようなメリットを得られます。
- パーソナライズされた提案：顧客の利用状況に基づき、アップセルやクロスセルにつながる提案ができます
- 迅速な課題解決：過去の問い合わせ履歴を参照し、顧客の抱える課題に素早く対応できます
- 顧客満足度の向上：顧客が必要とする情報をタイムリーに提供し、信頼関係を深められます
SaaSビジネスはサブスクリプションモデルが中心のため、顧客との長期的な関係構築が不可欠です。顧客との良好な関係を構築できれば、チャーンレート（解約率）が低下し、LTV（顧客生涯価値）が向上するでしょう。
迅速な意思決定・経営判断ができる
販売管理システムを導入すれば、SaaSビジネスに欠かせない契約の状況、更新タイミング、月ごとの売上、顧客の利用状況や解約率などを一元的に管理できるようになります。正確なデータを常に把握できる環境が整うため、日々の業務にも安定感が生まれます。
この仕組みによって、「よく使われている機能はどれか」「解約が多い顧客層はどこか」「広告費に対してどれだけ新規顧客を獲得できているか」といった視点から、事業を多角的に分析することが可能になります。
変化の激しいSaaS市場で競争力を保つには、スピーディかつ正確な経営判断が欠かせません。分析結果をもとに、「重点的に開発すべき機能は何か」「解約を防ぐためにどのような対策を取るべきか」「マーケティング費用をどう配分するか」など、戦略的な意思決定を的確に進めることが重要です。
最新の法整備に対応した運用ができる
消費税法の改正やインボイス制度の導入など、販売管理業務に影響を与える法改正は頻繁に発生します。これらの変更に対して、手作業や汎用ソフトで対応しようとすると、情報の収集や計算方法の見直し、請求書フォーマットの修正などに多くの時間と労力が必要になります。対応が遅れたり、手続きに誤りが含まれたりすると、税務上のリスクを抱えるおそれもあります。
その点、販売管理システムを利用すれば、システム提供元が法改正の内容を把握し、必要な更新を自動で反映します。そのため、企業側では特別な対応を行わなくても、常に最新の法規制に沿った形で業務を進められます。
SaaSビジネスにおける販売管理システムの選び方
SaaSビジネスの成長を加速させるためには、自社のニーズに合った販売管理システムを選ぶことが大切です。適切なシステムの導入により、業務効率化だけでなく、顧客満足度の向上や迅速な経営判断が可能になります。
自社の業種・企業規模に適しているか
SaaSビジネスでは、定期課金や契約の更新を継続的に管理する仕組みが欠かせません。しかし、一般的な販売管理システムにはこうした機能が備わっていない場合があります。そのため、SaaSに特化したシステムを選ぶか、柔軟にカスタマイズできるタイプを導入することが重要です。
さらに、企業の規模によって必要とされる機能やサポート内容も異なります。中小企業の場合、導入費用の負担の少なさや操作のしやすさ、きめ細かいサポート体制が重視されます。一方で、大企業では、既存の基幹システムとの連携や複雑なデータ分析への対応が求められる傾向にあります。
求める機能が搭載されているか
販売管理システムによって、搭載されている機能はさまざまです。自社の業務フローに必要な機能が搭載されているか、確認しましょう。SaaSビジネスにおいては、以下の機能が判断材料となり得ます。
- 契約・請求管理機能：顧客ごとの契約内容（プラン、期間、金額など）を一元管理し、自動で請求書を発行・送付できるか
- 売上予測・分析機能：サブスクリプション売上（MRR/ARRなど）を正確に計算し、将来の売上予測や解約率の分析ができるか
- 顧客管理機能：顧客情報、契約履歴、問い合わせ履歴などを紐付けて管理し、顧客ごとのLTV（顧客生涯価値）を把握できるか
- 外部システム連携：会計システムやCRM、MAツールなど、現在利用している他のシステムとスムーズに連携できるか
必要な機能が不足していると、導入後に手作業での管理が増えたり、正確な経営状況の把握が難しくなったりします。複数のシステムを比較検討し、自社のビジネスモデルに最適な機能を持つシステムを選びましょう。
セキュリティ体制は万全か
SaaS型の販売管理システムを選ぶ上で、セキュリティは重要な要素です。顧客情報や売上データなど、機密性の高い情報を取り扱うため、セキュリティレベルが低いと情報漏えいのリスクが高まります。
チェックすべき主なセキュリティ項目は、以下の通りです。
- 通信の暗号化：データ送受信時の暗号化（SSL/TLSなど）がされているか
- アクセス権限設定：従業員ごとにアクセスできる情報や機能を制限できるか
- 不正アクセス対策：ファイアウォールやIDS/IPSなどの対策が講じられているか
- バックアップ体制：万が一のシステム障害に備え、データのバックアップ体制が整っているか
- プライバシーマークやISMS認証：第三者機関による認証を取得しているか
ベンダーがどのようなセキュリティ対策を実施しているか、事前にしっかりと確認しましょう。
サポートは充実しているか
SaaS販売管理システムを選ぶ上で、意外と見落とされがちなのがサポート体制です。導入後のトラブルにはどのように対応してくれるのか、万が一トラブルが発生したときの補償はどうなるのかを確認しましょう。
また、自社のビジネスモデルや課題を理解し、パーソナライズされた提案や運用改善のアドバイスをしてくれるかどうかも、システムを最大限に活用し、事業成長につなげるうえで重要なポイントとなります。
また、問い合わせへのレスポンスの速さに注目するのも大事です。可能であれば、無料トライアルなどを活用し、実際のサポートの質を試してみることをおすすめします。
SaaSビジネスにおすすめの販売管理システム
ここからは、SaaSビジネスにおすすめの販売管理システムをご紹介します。自社に合う製品を見つけるヒントとしてください。
CollaboOne
CollaboOneは、フォーバルテレコムが長年自社の通信サービス運用で培ったノウハウを凝縮した、サブスクリプションビジネス向けのクラウド業務管理サービスです。サブスクビジネスに必要な「顧客情報管理」「受注管理」「料金計算」などをクラウド上で一元管理・自動化することで、業務効率化を実現します。
| 特徴 | ・サブスクリプションビジネスに必要な機能をワンストップで提供 ・ISO27001およびISO27017の認証取得済。磐石なセキュリティ体制で安心 ・IT導入補助金の対象ツール。申請サポートも完備 ・小規模企業でも始めやすい低価格帯 |
| 料金 | ・初期費用 なし ・月額利用料 for Management（業務管理）：4,980円/月～ for Billing（請求管理）：20,000円/月～ |
| 運営会社 | フォーバルテレコム |
参照：CollaboOne
CollaboOneのサポート事例
A社様は、MVNO事業の基幹システムとしてCollaboOneを導入しました。導入の決め手となったのは、手厚いサポート体制といいます。機能カスタマイズに関する問い合わせに対する迅速なレスポンスや、他社では難しいとされた要望にも前向きに対応する姿勢が高く評価されました。
「システム構築の段階では、利用者のユーザビリティに配慮した多くの提案があり、操作説明会も実施されたため、現場スタッフがシステムをスムーズに使い始められた」という嬉しい声もいただきました。導入後も、「柔軟なサポート体制に安心している」とのことです。
楽楽販売
楽楽販売は、クラウド型販売管理システムです。見積もり・受発注データの転記作業をなくし、請求ミスや漏れを削減できるほか、案件ごとの売上・収支状況をタイムリーに把握できます。
| 特徴 | ・マウス操作だけで簡単にシステム構築が可能 ・楽楽明細や楽楽清算などの自社商材をはじめ、外部システムとの連携が容易 ・インターネットサービスやSES・システム開発、広告代理店・広告制作などの業種にも対応 |
| 料金 | 初期費用：150,000円～ 月額料金：70,000円～ ※詳細は要問い合わせ |
| 運営会社 | ラクス |
参照：楽楽販売
Scalebase
Scalebaseは、BtoBサブスクリプションビジネスに特化した販売・請求管理システムです。事業成長に伴って複雑化しがちな顧客管理、契約管理、料金計算、請求、そして前受金管理や仕訳作成といった、受注後から会計までのバックオフィス業務を効率化します。
| 特徴 | ・契約情報に基づいた請求データを自動生成することで、毎月の請求業務の負担を削減 ・定額、従量、多段階従量、日割りなど、多様な料金計算に対応 ・サブスクリプションビジネスに不可欠な主要KPIを自動で算出・可視化 |
| 料金 | ・初期費用 要相談 ・月額利用料 要相談 |
| 運営会社 | アルプ |
参照：Scalebase
FLAM
FLAMは、BtoBビジネス向けのクラウド型販売・顧客・案件管理システムです。販売、仕入、在庫管理を一つに統合し、会計連携や営業支援機能も備えています。
| 特徴 | ・初めてシステムを利用する方でも直感的に使える、シンプルで分かりやすい画面構成 ・AWS認定ソリューションアーキテクトの指導のもと、多重化されたサーバーにより常に安定して稼働 ・お客様のニーズに合わせて、個別カスタマイズにも柔軟に対応 |
| 料金 | ・初期費用 なし ・月額利用料 STANDARD：10,780円 PROFESSIONAL：21,780円 PREMIUM：60,280円 |
| 運営会社 | フリップロジック |
アラジンオフィス
アラジンオフィスは、卸売・商社、製造・加工、小売業など、幅広い業種・業態に対応している販売管理・在庫管理パッケージシステムです。5000社以上の導入実績から得たノウハウを活かし、多くの企業の声を反映して開発されました。
| 特徴 | ・自社開発の「アラジンEC」をはじめ、会計システム、WMSなどさまざまな外部システムとの連携が可能 ・導入前から導入後まで、要件定義、操作指導、稼働判定、課題管理など一貫したサポートを提供 ・Webとリアルの両面から顧客のビジネス変革を支援 |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 運営会社 | アイル |
参照：アラジンオフィス
楽商
楽商は、1971年の創業以来、50年以上にわたり培われたノウハウを基に開発された販売管理・在庫管理システムです。卸売業での運用に合わせた豊富な基本機能を備えつつ、顧客の要望に応じたカスタマイズが可能です。
| 特徴 | ・一般的な卸売・商社向けに加え、医療機器、自動車販売、ユニフォーム販売など、13種類にわたる業種特化型「楽商シリーズ」を展開 ・自社サーバーで運用する「オンプレミス型」と、インターネット経由で利用する「クラウド型」から選択可能 ・導入準備から運用フォロー、稼働後のアフターサポートまで一貫した手厚いサポートを提供 |
| 料金 | ■オンプレミス型 350万円～ ■クラウド型 ・初期費用25万円～ ・月額利用料3万円～ |
| 運営会社 | 日本システムテクノロジー |
参照：楽商
SaaSビジネスに合う販売管理システムの一覧
| システム名 | 概要・特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| CollaboOne | SaaS事業者向けの販売管理・請求管理システム。顧客管理、契約管理、料金計算、請求書発行、入金消込、未収管理、会計連携などの機能を持つ。決済代行や請求書郵送代行のオプションもある。 | ・初期費用 なし ・月額利用料 for Management：4,980円～ for Billing：20,000円～ |
| 楽楽販売 | 販売管理業務を効率化するクラウド型システム。案件管理、顧客管理、見積・請求管理、仕入管理、在庫管理など、幅広い業務に対応。カスタマイズ性が高い。 | ・初期費用：150,000円～ ・月額利用料：70,000円～ ※詳細は要問い合わせ |
| Scalebase | サブスクリプションビジネスに特化した料金計算・請求管理システム。複雑な料金モデルや契約変更に柔軟に対応し、収益認識基準に準拠した処理が可能。収益管理・課金管理に強み。 | ・初期費用 要相談 ・月額利用料 要相談 |
| FLAM | BtoBビジネスに特化した販売・顧客・案件管理システム。見積作成から請求・入金管理、営業進捗管理、SFA/CRM機能まで幅広くカバー。SaaSビジネス特化ではないが、顧客管理や請求管理機能は活用可能。 | ・初期費用 なし ・月額利用料 STANDARD：10,780円 PROFESSIONAL：21,780円 PREMIUM：60,280円 |
| アラジンオフィス | 卸売業、製造業、小売業など幅広い業種に対応する販売管理・在庫管理パッケージシステム。多様な商習慣に対応できるカスタマイズ性が特徴。SaaSビジネス特化ではないが、基幹システムとして販売管理機能を構築可能。 | 要問い合わせ |
| 楽商 | 卸売業、製造業、小売業など、各業種・商習慣に特化した販売管理・在庫管理システム。パッケージと個別開発を組み合わせた柔軟な対応が可能。 | ■オンプレミス型 350万円～ ■クラウド型 ・初期費用 25万円～ ・月額利用料 3万円～ |
SaaSビジネスで販売管理システムを導入する際の注意点
SaaSビジネスで販売管理システムを導入する際は、最初に導入の目的を明確にすることが重要です。どのような課題を解決したいのか、どのような成果を目指すのかを具体的に設定することで、システム選定の方向性が定まり、導入後の失敗を防ぎやすくなります。
自社のビジネスモデルや課題に合っていないシステムを選ぶと、期待していた効果が得られないだけでなく、業務が複雑になったり、不要なコストが発生したりするおそれがあります。
また、スムーズな導入には従業員の理解と協力が欠かせません。導入前の段階から、システムを導入する目的や期待されるメリットについて丁寧に説明しておくと、不安をやわらげるとともに、社内での受け入れが進みやすくなります。
導入後は、従業員全員が新しいシステムを使いこなせるよう、サポート体制を整えておくことが大切です。必要に応じて継続的なトレーニングやフォローアップを実施し、定着を図りましょう。
まとめ
SaaSビジネスを成長させるには、正確で効率的な販売管理が欠かせません。販売管理システムを導入すれば、手作業や汎用ツールによって発生しやすいミスや作業の非効率を解消でき、複雑な取引の処理を自動化しながら、収益データもリアルタイムで把握しやすくなります。
このような仕組みを整えることで、業務全体の効率が高まり、MRRやチャーンレートといった重要な指標を正確に把握しやすくなります。その結果、データに基づいた素早い経営判断が可能となり、事業の成長に直結します。
SaaSビジネスに適した販売管理システムの導入をお考えの方は、ぜひCollaboOneをご検討ください。複雑なサブスクリプションモデルにも対応できる柔軟なシステムと、充実したサポート体制で、貴社の成長を後押しします。
