2023/3/17

決済代行業者とは? 決済代行サービスで得られる3つのメリット

決済方法が多様化する中、様々な企業にとって、決済代行業者の利用は、身近な課題ではないでしょうか。

BtoC市場における国内の決済代行業者は、300社以上といわれています(※1)。

本記事では、決済代行業者の役割とメリットについてご紹介します。

※1 参照:『決済代行(PSP)について』

決済代行業者とは

決済代行業者とは

決済代行業者とは、物品やサービスを販売する企業(以下、この記事では「企業」とします)とユーザーの間で、複数の決済サービスと決済管理のシステムをワンストップで提供する事業者を指します。

現在、決済サービスは多様化しており、主なものだけでも次のとおりとなります。

  • クレジットカード決済
  • コンビニ払い
  • 代引き引換
  • 銀行振込
  • キャリア決済

決済代行業者では、これら複数の決済サービスを、企業とユーザーの間に立ち、ワンストップで提供しています。決済代行業者が複数のクレジットカード会社や金融機関と包括的に代理契約を結び、企業に代わって加盟店契約や売上入金、システム開発などを行います。

決済代行に似たサービスの一つに「収納代行」があります。収納代行とは、主にコンビニ決済に対応している決済サービスのことです。

決済代行業者を利用することによって、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
次の章からは、「導入」「運用」「支援」の3つの視点からメリットをご紹介します。

決済サービス導入時のメリット

決済サービス導入時のメリット

決済サービスを導入する際、企業自らがクレジットカード会社や通信キャリアなど、各決済機関と直接契約する場合と比べ、決済代行業者を利用することで次の3つの手間が省けます。

  1. 利用する決済サービスと決済機関の検討
  2. 各決済機関との契約
  3. 各決済機関に合わせたシステムの改修や開発

利用する決済サービスと決済機関の検討

企業決済サービスと決済機関を選択して契約する際、数多い決済機関の情報を収集して特徴を把握し、さらに比較を行うプロセスを踏みます。このプロセスで、自社のユーザーに決済サービスを提供するまでに、予想以上に時間がかかることがあります。

一方、決済代行業者は、企業のサービス内容やユーザー特性を考慮し、最適な決済手段と決済機関の提案を行います。企業自らが決済機関と契約するよりも、スムーズにユーザーに決済手段を提供することが可能になります。

各決済機関との契約

決済サービスを利用するには、その決済機関と契約する必要があります。例えば利用したいクレジットカード会社が3社あれば、企業は3社それぞれと契約を行います。

決済サービスを多く揃えようとすれば、それだけ決済機関との契約業務に手間を要します。

一方、決済代行業者は予め複数の決済機関と包括的な代理契約を結んでいます。企業は決済代行業者1社と契約することで、複数の決済サービスを用意する事ができます。

各決済機関に合わせたシステムの改修や開発

決済サービスを利用するには、決済機関のシステムの仕様に合わせて、自社のシステムの改修や開発を行います。多くの決済サービスを揃える場合、その件数に応じたシステムの改修や開発が必要となり、作業や時間、コストの負担が大きくなります。

一方、決済代行業者と契約すれば、企業はこうしたシステムの改修や開発を行わずとも、複数の決済サービスの利用が可能となります。

決済サービス運用時のメリット

決済サービス運用時のメリット

複数の決済システムをまとめて運用できるのも、決済代行業者を利用するメリットの一つになります。

具体的には

  1. 決済管理ツールの一元化
  2. 入金・売上の一元管理

が可能になります。

決済管理ツールの一元化

企業が直接複数の決済機関と契約している場合、各機関の管理ツールを使って決済サービスを運用することになります。そのため、決済業務は煩雑となり、ヒューマンエラーのリスクが伴います。

一方、決済代行業者を利用すれば、管理ツールは決済代行業者のもの一つとなり、決済業務は単純化され、作業のミスも少なくなります。

入金・売上の一元管理

決済日から入金までのサイクルは、決済サービスごとに異なります。そのため、複数の決済機関と契約している企業では、同じ商品でも決済サービスごとに、売上の入金日が異なります。

いっぽう決済代行業者との契約では、複数の決済サービスを利用していても、売上は決められた日にまとめて企業に入金されるので、入金確認等の経理業務の負担も軽減できます。

決済代行業者の支援サービス

決済代行業者の支援サービス

決済代行業者ではトラブル対応のサポートも提供しています。決済サービスでは様々な理由による決済エラー等、予期せぬトラブルが発生します。多くの決済代行業者では窓口を設け、ユーザーからの問い合わせに対応しています。

決済代行業者によっては、「継続課金」や「3Dセキュア」等のオプションサービスも提供しています。

これらのサポートやサービスも、企業が決済代行業者を利用するメリットと言えるでしょう。

決済代行業者を選ぶコツ

決済代行業者を選ぶコツ

決済代行業者によって、提供している決済サービスやサポートは異なります。決済代行業者を選ぶ際はコストだけではなく、こうした特徴も検討する必要があります。
ここでは、決済代行業者を選ぶコツについてご紹介します。

取り扱っている決済サービスの種類

コンビニ決済なのか、電子マネーなのか、クレジットカードなのか、クレジットカードならどのカード会社なのか、商品やユーザー層によって、最適な決済手段は異なってきます。
決済代行業者を決める際は、自社の商品やユーザー層の特性を見極め、それに合った決済サービスを取り扱っているか、確認しましょう。

サポート体制は充実しているか

決済代行業者によって、ユーザーサポートの受付方法(電話、メール等)や時間が異なります。これも自社の商品やユーザー層の特性に合ったサポートが提供されているか、確認することを忘れないようにしましょう。

まとめ

決済代行業者の役割と、利用することのメリットについてご紹介しました。

ご紹介したメリットは、以下の3つです。

① 導入メリット

・決済機関を比較/検討する手間が省ける
・複数の決済サービスにまとめて申し込める
・決済サービスに合わせたシステムの改修や開発の必要がない

② 運用メリット

・一つツールで複数の決済サービスをまとめて運用できる
・複数の決済サービスの売上を一元的に管理できる

③ サポートメリット

・不具合が生じた時のユーザーサポートが提供されている
・決済代行業者独自のオプションサービスを利用できる

決済代行業者を利用するメリットをお分かりいただけたでしょうか?

企業が複数の決済サービスを揃えようとする場合、決済代行業者1社と契約すればほとんどの問題は解決します。

ただし決済代行業者によって、提供できる決済サービスやサポート体制は異なります。 予め自社の商品とユーザーの特性を把握した上で、最適な決済代行業者を選んでください。

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